Amazonのオムニチャネル戦略

: update:2015/06/03 マーケティング, ロジスティックス, 事例

拡大し続けているEC市場の中で、常に先進的な取り組みを続けるAmazon。
アメリカ本土ではAmazonで購入した商品を、コンビニで受け取ることのできるサービス「AmazonLocker」や、顧客が商品を注文してから短時間で配達する速達サービス「AmazonPrime」のオプションとして、タクシーや自転車を用いた超速達便「AmazonPrimeNow」、ドローン(無人航空機)を用いた「AmazonPrimeAir」の提供に着手するなど、次々と先進的なサービスを打ち出しています。
そこで今回はAmazonが開発したデバイス「AmazonDash」の紹介と、オムニチャネル戦略についてお話します!

声認証とバーコード読み取りを用いた新デバイス「AmazonDash」

出典:Amazon Dash – Shopping made simple

「AmazonDash」はAmazonが開発したデバイスで、Amazon上での買い物をより簡易的にするツールです。「AmazonDash」を使うことによって、PCやスマホを使わずに手軽に購買することが出来ます。

例えば、料理をしているときにケチャップを切らしてしまったとしたら、「AmazonDash」の音声読み取りボタンを押しながら「ケチャップ」と言うだけで注文することが出来ます。
また、特定のブランドにこだわりがある場合は、「AmazonDash」に内蔵しているバーコードリーダーを用いて、買いたい商品のバーコードを読み取ることによって注文をすることも可能です。

生鮮食品の即日宅配サービス「AmazonFresh」

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(出典:TechCrunch

「AmazonFresh」は「AmazonDash」と連携している生鮮食料品の配達サービスです。

生鮮食品は冷蔵コストがかかるため、ECでの取り扱いは難しいとされていました。「AmazonFresh」では、冷蔵コストを下げるために、商品の注文をすると、即日もしくは翌朝までに商品を届けてくれます。

実はこの「AmazonFresh」は既に2007年からシアトルの一部地域にて試験導入をされていました。
商品の受け渡し方法や、生鮮食品の保管方法などの問題を解決するために約7年もの時間をかけて、ようやくロサンゼルスにまでサービス提供範囲を拡大できるようになりました。この情報からもAmazonがどれだけこのサービスが重要だと考えているかがわかりますね。

オムニチャネルの観点からみたAmazonの施策の意義

これらのAmazonの施策は、顧客接点の拡大を狙ったまさにオムニチャネル施策ではないでしょうか。
前述した「AmazonPrime」と「AmazonLocker」は、オンラインで商品を購入した後、顧客の手元に商品が届くまでの時間を短縮し、顧客が望む場所で商品を受け取れるようにしています。その結果、オンラインで商品を購入すると、顧客の手元に商品が届くまで時間がかかるというオンラインショッピング特有の課題を克服し、顧客がオンライン/オフラインの垣根を意識せずに購買を行えるようにしています。

今回紹介した「AmazonDash」は、顧客が商品を欲しいと思ったときに「AmazonFresh」のカートに商品を追加できる手軽さで、「AmazonFresh」の使い勝手を大幅に向上させている。もはや従来はスーパーで買うのが当たり前だった食料品でさえも、オンラインで手軽に購入できるようになり、オンライン/オフラインの垣根が取り払われていくこととなります。

拡大を続けるEC市場をリードし、次々に新しい施策を打ち出すAmazon。次はどんな戦略を打ち出してくるのか、今後の動きに注目ですね!

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