【顧客に再アプローチ】リターゲティング手法のまとめ

顧客接点は店頭・EC・SNS・メルマガ・コールセンター等、様々なものがあります。
その中から、各お客様が自分にとって最も便利なものを選択することがオムニチャネルの基本となっております。
上記の顧客接点以外にもWeb上においては多種多様な顧客へのアプローチ方法があります。
その中でも今回は、リターゲティング広告手法についてまとめてみます。
リターゲティング(リマーケティング)広告とは
リターゲティング広告は一度自社のサイトに来てくれたユーザーに対してのみ、アプローチする広告です。
(出典:element-360)
Yahoo!やGoogleにリスティング(検索連動型広告)出稿をされている企業の方であれば、一度はリターゲティング広告への出稿をしたことがあるのではないでしょうか。
リターゲティング広告はサイトに来たことがある(=サイトに興味を持ったことがある)ユーザーに対して再アプローチする手法のため、これから紹介する様々なターゲティング広告の中でも効果はいいと一般的に言われています。
しかし、一口にリターゲティング広告と言っても様々な配信手法があります。
例えばGoolgeとYahoo!。
もしあなたが転職サイトの運営担当者だった場合、GoogleとYahoo!のどちらにリターゲティング広告を出稿するでしょうか?
両方に出稿してみて、効果の良い方に予算を寄せていくということも考えることが出来ますが、まず出稿するのはGoogleが良いと思われます。
理由はGoogleとYahoo!のユーザー層の違い。
検索に特化したシンプルなインターフェースのGoogleに対して、ニュースやショッピングなどエンタメ要素も含まれるYahoo!では利用者層が大きく異なります。
転職サイトを運営しているということはビジネスマンへのリーチを行っていきたいと考えることができるでしょう。
実際、インターネット関連事業を行っている株式会社スパイアの調査によると、ビジネスマンはGoolge検索を利用することが多いようです。
Google/Yahoo!への出し分けにもリターゲティング広告には様々な広告手法がありますので、各サイトのカテゴリやアプローチしたいユーザーそうによっての使い分けを行うことが必要そうですね。
オムニチャネルでの鍵はリアル⇔Webのリターゲティング
以前の記事にて、Beaconを用いたスウェーデンでのリターゲティング事例を紹介しました。
単なるマーケティングツールではないリターゲティングを行うためには、リアルとWebを超えたリターゲティング手法の確立が求められていきます。
例えば、ネットショップも持つ家電量販店を考えてみましょう。
家電量販店では、「店舗でのショールーミング→ネットで購入」というユーザーの行動に課題を持っています。
それを解決する策のひとつがリターゲティング。
一度店舗に来たユーザーがある冷蔵庫の前で一定時間立ち止まり、商品の検討をしていたとします。
その場で購入してくれればいいのですが、なかなかそうもいかないのが現実。
そこで、「ある冷蔵庫の前で一定時間立ち止まり」という行動をBeaconを用いて検知し、CRMツールに記憶させます。
その後、ユーザーがWebサイトやアプリに訪れた際に、その商品を再訴求します。
それによりユーザーの購買率が上がるという予測は、Webでのリターゲティング広告の有用性を鑑みると、妥当なのではないでしょうか。
そして、店頭でメーカー名や商品番号を控えるのを忘れてしまっても、サイトに再訪した際にすぐに商品を見つけることが出来るため、ユーザーにとっても有用な機能となるでしょう。
この施策自体は明日からすぐに対応できるような簡易的な仕組みではありませんが、各企業がオムニチャネル部署を設立し、様々な施策をスタートさせている現在では、近いうちにどこかの企業で展開される仕組みとなるかもしれません。
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