アパレル業界に押し寄せるIT化の波

日本国内のアパレル業界市場は縮小傾向にあると言われています。経済産業省によると、2013年のファッション業界市場規模は約18兆円と、2002年の約20兆円から1割減。

一方で、同じアパレル業界でもECに関しては、市場規模拡大が見込まれており、同じ経産省の調査では、日本国内のEC市場は2020年には2.6兆円規模に達するとの予測のようです。

消費者にスマホやタブレットが普及したことによって、ECの市場規模が拡大しているのですが、テクノロジーとは縁遠かったアパレル業界でもIT化の波が訪れているようです。

今回はアパレル業界で広がるIT化についてまとめます!

ARを用いた仮想試着

試着をせずに試着できちゃう!
試着をせずに試着できちゃう!
(出典:http://o2o.abeja.asia/product/post-9035/

すでに国内でも様々な店舗にて試験導入がされているARを用いた仮想試着。実際に着替えること無く、自分が商品を着ている姿を見ることができるので、忙しいOLや面倒くさがりな男性には嬉しい機能。

店舗のECサイトと連携させれば、デジタルサイネージ上で購入をすることが出来るような仕組みも可能なため、手ぶらで買い物をすることができることも、消費者にとっては魅力的な機能かもしれない。

Beaconでの商品訴求

当サイトでも度々紹介してきたBeaconは、もちろんアパレル業界でも注目されています。

店内のBeacon端末から、お客様のスマホにクーポンやお得な情報をPush通知することで、お客様が店舗に近づいた時や店内を回っている時などに、入店や購買のきっかけづくりに繋がります。

また、ECサイトと連携させることによって、お客様が事前にECサイト上にて閲覧していた商品をレコメンドすれば、より高い効果を発揮できることは想像に難くないとは思いませんか?

店内にBeaconを設置することで、、、
店内にBeaconを設置することで、、、
(出典:TechHive

 

ビッグデータマーケティング

ビッグデータも近年話題に登るキーワードの1つですが、当然アパレル業界にも活用をされています。

ブルックスブラザーズでのビックデータ活用
ブルックスブラザーズでのビックデータ活用
(出典:ブルックスブラザーズ青山本店

ブルックスブラザーズは高級なな接客サービスを売りにしていますが、お客様の好みはひとりひとり異なる上に、商品数は数千種類に達します。世界共通の顧客データベースを活用することによって、パーソナライズ化された接客・顧客体験を実現でき、今では顧客、購買履歴や嗜好性に関するデータをリアルタイムで得られるようになっています。また、店頭だけではなく、EC上でも得られた顧客情報をマーケティングに活用することにより、よりユーズフルなサービスへと進化させています。

ちなみに、ある外資系企業ではビックデータを活用し、今シーズンの新作商品のデザインや戦略を決めているようです・・・。

タブレットでの在庫管理

タブレットでの在庫管理も、最近はたまに目にするようになりましたが、混雑時でもタブレットがあればその場で在庫検索等の接客が可能になるため、業務の効率化として使われているようです。

ただ、もう一歩先のサービスのためには、単なる在庫管理だけではなく、前項のビックデータを活用してみるのも面白いかもしれません。お客様が買おうとしている商品の関連商品をタブレットで表示させ、お客様へレコメンドすることによって、単品購入の予定だったお客様が複数商品の購入し、クロスセル・アップセルが実現できるかもしれませんね。

 

ITとは縁遠かったアパレル業界でも、様々なITを駆使した取り組みが行われておりますが、私達の購買行動に影響を与えるにはまだパンチが弱いのかもしれません。ただ、私達が気づかぬ所でマーケティングオートメーションが進んでいたり、物流の仕組みが進化したりしているのも事実ではあります。

今週末に服を買いに出かける予定があれば、何か店舗内にITの仕組みが無いかどうかを見てみるのも面白いかもしれませんよ。

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