【もう登場!】Apple Watch ✕ iBeacon

4月24日に発売されたばかりの「Apple Watch」。もちろん日本でも話題となっておりますが、なんとアメリカでは初日だけで100万台の予約が入ったとのことです。ちなみに2014年のAndroid Wear搭載端末の販売数は72万台なので、既にAndroid Wearの販売台数を抜いていることは想像に難くないですね・・・。
そしてなんともう「Apple Watch」と「iBeacon」を組み合わせたプロモーションの事例が出てまいりましたので、今回はその事例をご紹介します!
舞台はやはりアメリカ
モバイル向けのショッパー・マーケティング・プラットフォームを提供するinMarketとアメリカのスーパーマーケットチェーンのMarshがApple Watch向けのiBeaconプロモーションを行うと発表しました。発表したのは2015年1月12日とのことなので、それだけApple WathとiBeaconの期待度が伺えます。
果たしてその活用方法は?
気になるApple WatchとiBeaconのマッチングですが、内容は至ってシンプルです。
inMarketとMarshのそれぞれがリリースしている既存のアプリを用いて、共同プラットフォームを開発し、どちらかのアプリを持っているMarsh店内のユーザーに対して、Beaconを介して商品情報やクーポンを出すというもの。また、来店前に買い物リストを作成しておくことで、リストを見ながらの買い物をすることも出来ます。
(出典:inMarket)
なぜ「Apple Watch」なのか?
このサイトでも度々Beaconについて取り上げ、様々な活用方法を紹介していますが、今回のMarshでの活用方法は、スマートフォンとBeaconの事例と比べても、さほど特筆するようなポイントは無いように思われます。
しかし、Apple Watchと組み合わすことによって絶大な効果を上げるのではないかと考えられます。
スマートフォンとBeaconの組み合わせだと、店内を回遊しているユーザーがポケットやカバンにスマートフォンを入れていると、情報やクーポンが配信されてもなかなかその場で気づくことは困難です。そのため、回遊しているユーザーに対して”スマートフォンを手に取らせる施策”をプラスして行う必要があります。
それに対してApple Watchに対する情報配信であれば、商品を手にとっている最中や、子どもと手を繋いでいるような時でも、通知に気づき、目を通すことが出来ます。そのため、情報の配信数に対するユーザーの情報認知数が上がることによって、施策の効果向上が期待出来ます!
Apple Watchの販売の勢いは目を見張るものがありますが、まだスマートフォンの所有率と比較すると、マーケティングとしてのインパクトは弱いかもしれませんが、下表のように、数年後には対応が必須となると予測されています。
ウェアラブル端末の市場規模(出典:Analysys Mason)
今回の事例も、既存のスマートフォンアプリをベースとしてApple Watchへの対応を行っているので、もしかしたら近いうちに日本でもiBeaconとApple Watch(もちろんスマートフォンも)が組み合わさったマーケティング事例が出てくるかもしれませんね。
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