Amazonが突破する「リアル店舗」の壁

同業他社の追随を許さず成長を続けるAmazon。
Amazonはネットショップの枠を超え、今や小売業全体を競合として拡大路線を突き進んでいます。

しかし、ネットショップであるAmazonがリアル店舗に勝てない部分があるのも事実。
だと思っていましたが、そんなコトは無いようです・・・。

今回はAmazonの2つのサービスから、リアル店舗への対抗策を見ていきます!

翌日配達はもう遅い?注文から60分で配達!

Amazon Prime」は年会費3,900円で配送日の優遇などのサービスを受けることが出来るAmazonの有料会員組織。
「Amazon Prime Now」はAmazon Prime向けにニューヨークやロンドンなどの一部地域にて開始されたサービスです。

「Amazon Prime Now」を活用すると、8時〜24時の間であれば注文後1時間以内に商品を配送してくれます。

(出典:Amazon Prime Now

対応商品は日用品や食料品、家電などに限られてはいますが、急遽1時間以内に必要となるような商品は通常日用品くらいではあるので、画期的なサービスであることに間違いはないでしょう。

AmazonFresh」という、生鮮食品を24時間以内に配送するサービスを当サイトで以前紹介しましたが、それを遥かに上回る1時間というスピードは驚異です。

ちなみに「Amazon Prime Now」の配達方法はドローン!

ではなく、徒歩・自転車・電車など。
やはり1時間というスピードをコミットしている以上、正確性・安定性・機動性をもった配送方法を選択しているようです。

リアル店舗の優位性のひとつが大きく崩れる可能性も・・・

Amazonとリアル店舗の競合性の比較は様々な場所で行われていますが、リアル店舗の優位性としては、

1,実際の商品を見ながら買い物ができる
2,「購入」と「入手」のタイムラグが無い
3,接客という付加サービス

が主に挙げられるかと思います。

「日用品の購入」のみに絞って考えてみると、普段使っている商品を購入するのであれば、

1,実際の商品を見ながら買い物ができる

という部分についてはリアル店舗の優位性は無いと考えて問題無いと思います。

しかし、通常のネットショップだと、日用品であれ家電であれ、購入ボタンを押してから自分の手元に届くまで最短でも1日程度は掛かってしまいます。

そのため、「シャンプーが切れたからすぐに今すぐ買いたい!」というようなシチュエーションにおいては、リアル店舗が圧倒的な優位性をもっていました。
すなわち、

2,「購入」と「入手」のタイムラグが無い

という点においては、ネットショップがリアル店舗には勝ち得ない部分でありました。

Amazon Prime Now」はそのリアル店舗の優位性を破るサービスなのです。

 

Amazonが接客?

3,接客という付加サービス

についてもAmazonはリアル店舗に対抗する手段を用意しているように見えます。

それは「Amazon Echo」。

「Amazon Echo」は人工知能を搭載したスピーカーで、Siriのようなものだと考えてもらえればいいと思います。

動画でも紹介されていますが、「音楽を流して!」と話しかければ、「どんなジャンルがいい?」と返答がきて、「ロック!」と投げかけると、自動的にロックミュージックを流してくれたりします。

また、「Amazon Echo」は家で常に周囲の音声を認識し、その家にいる人たちの行動傾向や趣向性を集積し続けます。

そのため、「Amazon Echo」を使い続けることによって、「シャンプーが欲しい!」と話しかければ、自動的にいつも使っているシャンプーの購入を行い、すぐに自宅に届けてくれるようなことも可能になるかもしれません。

動画の通り、さほど機械的な音声でもないため、「自分のことを良く知ってくれている店員と話しながら買い物を行う」ということが夢物語では無くなります。
しかも常に家で「Amazon Echo」会話を続けることにより、「Amazon Echo」に対して親しみや愛着心を持つこととなるでしょう。

まだAmazon社は「Amazon Echo」のプロモーションにおいて、購買を想起させるような展開は行っていないようですが、ある程度の広がりが出来れば「購買への動線」を作っていくとは想定されます。

そうなった時には、「Amazon Echo」は家庭内にいる御用聞きとして、

3,接客という付加サービス

を的確に行うことになりそうです。

 

次々と新たなサービスを展開し続けるAmazon。
ネットショップの持つ「時間」と「接客」という枷をも捨て去ろうとしているAmazonが、ネットショップという枠組みから飛び出すのはもう時間の問題なのかもしれませんね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • follow us in feedly

関連記事

インバウンド×オムニチャネル

ドン・キホーテのインバウンド✕オムニチャネル

2014年の日経MJヒット商品番付の東の横綱となった訪日外国人による「インバウンド消費」。 今

記事を読む

【事例紹介】天気 ✕ Beacon

日々、新製品が発表されているBeacon関連技術。 オムニチャネルラボでも色々な事例やソリューショ

記事を読む

店舗リストサムネ

WEBで店舗の在庫情報がわかる!いま参考にしたいECサイト8選

お買い物をする時に、オンライン、オフラインの両方を使うことが、最近は増えましたよね。サイトで見て気に

記事を読む

サーフウォッチにみる、新たなマーケティング

今年の4月はiWatchの発売が開始され、より注目度が上がっているウェアラブルデバイス。 今回

記事を読む

【手軽にオムニ】店舗を持っていなくてもリアルで販売!

オムニチャネルというと、あらゆるチャネルを利用して顧客との接点を融合させることを言いますね。 しか

記事を読む

gu事例サムネ

ジーユーの事例:オムニチャネル化されたチームが創る「やんちゃ」なブランドコミュニケーション

ITや在庫管理などのプロセスを一元化しても、組織体系が各チャネル別になってしまっているために、オムニ

記事を読む

アパレル業界に押し寄せるIT化の波

日本国内のアパレル業界市場は縮小傾向にあると言われています。経済産業省によると、2013年のファッシ

記事を読む

ABCマートのオムニチャネル

4月8日に平成27年2月期の決算短信にて純利益が前年度20%増、過去最高益を発表したABCマート。

記事を読む

オムニチャネル時代"物流の役割”はこう変わる

オムニチャネル時代に”物流の役割”はこう変わる

輸送インフラが整備され、多くの場合翌日配送が可能な日本では、ロジスティックスは多くの場合コストや効率

記事を読む

【遂にGoogleから登場!】iBeaconの対抗馬「Eddystone」

2015年ももう後半戦に突入しましたが、オムニチャネルの世界では引き続き話題に登ることの多いiBea

記事を読む

【遂にGoogleから登場!】iBeaconの対抗馬「Eddystone」

2015年ももう後半戦に突入しましたが、オムニチャネルの世界では引き続

【顧客に再アプローチ】リターゲティング手法のまとめ

顧客接点は店頭・EC・SNS・メルマガ・コールセンター等、様々なものが

Apple Watchだけじゃない!ウェアラブルデバイス事例

2015年4月に発売が開始され、日本でも普及しているApple Wat

Amazonが突破する「リアル店舗」の壁

同業他社の追随を許さず成長を続けるAmazon。 Amazonはネッ

沖縄県の”おもてなし”なインバウンド施策

昨年、2014年の日本への外国人観光客の数は約4500万人で過去最高の

→もっと見る

PAGE TOP ↑